この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
向日葵
第9章 セカンドセックス
男は欲望の白濁液を女の身体に吐き出すと、満たされてゆき、苦しいマラソンのゴールを迎えたかの様な満足感に満ちた安堵の顔を浮かべていた。
終わった後も、私を気遣いながら優しい愛を語る白石。
「ごめん…
勢いで…止まらなくなって…君に問えば、きっと途中で辞める選択をさせられたはず。
だから、敢えて俺は君の意思を聞かなかった。
ーー狡いよなーー
弱った君を…それでも抱きたかった俺は…
すみれが好きでどうしょもないんだ!」
私はその気持ちを受入れる事が出来ない。
その事を態度で示す。
身体にかかった液をティッシュで拭い、散らばった衣服を拾い集めて肌を隠した。
ーー可愛げの欠片もない自分が痛いーー
「大丈夫です。
お互い合意の上のセックスです」
「すみれ……」
「私の愛する人も、きっと覚悟を決めてセックスを受け入れたはずです。
私の愛する人は女性です。
同性愛者でありながら、親が決めた人のところに嫁ぎました。
初夜で初めて男に抱かれた純粋な子です。
その痛みや現実までは、私にはどうする事も出来ません。
……このセックスが狡いなら、当然私も狡いです。
だけど、白石さんとそうなりたい、なろう、なってしまって…普通の女になれたら……どんなに幸せで楽になれただろう…
だけど……ごめんなさい………
今、正直にならなきゃ、今度は白石さんをもっと傷つけてしまう。
ーーもっと、狡くなるーー
狡くなるのは簡単だけど苦しい!」
終わった後も、私を気遣いながら優しい愛を語る白石。
「ごめん…
勢いで…止まらなくなって…君に問えば、きっと途中で辞める選択をさせられたはず。
だから、敢えて俺は君の意思を聞かなかった。
ーー狡いよなーー
弱った君を…それでも抱きたかった俺は…
すみれが好きでどうしょもないんだ!」
私はその気持ちを受入れる事が出来ない。
その事を態度で示す。
身体にかかった液をティッシュで拭い、散らばった衣服を拾い集めて肌を隠した。
ーー可愛げの欠片もない自分が痛いーー
「大丈夫です。
お互い合意の上のセックスです」
「すみれ……」
「私の愛する人も、きっと覚悟を決めてセックスを受け入れたはずです。
私の愛する人は女性です。
同性愛者でありながら、親が決めた人のところに嫁ぎました。
初夜で初めて男に抱かれた純粋な子です。
その痛みや現実までは、私にはどうする事も出来ません。
……このセックスが狡いなら、当然私も狡いです。
だけど、白石さんとそうなりたい、なろう、なってしまって…普通の女になれたら……どんなに幸せで楽になれただろう…
だけど……ごめんなさい………
今、正直にならなきゃ、今度は白石さんをもっと傷つけてしまう。
ーーもっと、狡くなるーー
狡くなるのは簡単だけど苦しい!」