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向日葵
第10章 人妻の彼女
 私は葉月の上に跨がり、思いきり脚を開いた。
唖然とする葉月に言い放つ。

 「穢れてない!
貴女のココは穢れてなんていない!
朝露に濡れた朝顔の様に美しいままよ!

 私の嫉妬も逆効果だったのかも…
貴女が花嫁になった日、世界の終わりにすら思えた。
何も手につかず、ただ涙が溢れた。
貴女の幸せを願ってあげられなくて、愛を口にするだけの自己中女になりたくなかった。

 貴女を縛りつけてでも、自分の愛を貫く勇気がなかった。
返信が出来なかったのは……
どうにも出来ない自分が悔しかったからよ!

 最初から分かっていた事じゃない!
いつか、こんな日が来てしまう事…
覚悟していたって、辛いし苦しいよ!

 でも、止められないじゃない!
決まっていた事を覆す勇気が私達にあった?

 それでも、愛を貫く覚悟があった?」


 シクシクと悔しそうに啜り泣きをする葉月の声が耳に届き、余計辛くなった。

 どうする事も出来ない性は私達を苦しめた。
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