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向日葵
第3章 ビアンの純粋と闇
観覧車で梨花と涼太がどんな風に過ごしたのか?
私には分からないけど……
多分想いは告げられなかったんだと思う。
観覧車を降りてから、康介が梨花を誘って飲み物を買いに行ったわ。
涼太が私に言ったの。
『康介公認のバックレなんだ。
話があるんだけど…
取り敢えずここ出ない?』
私は予め康介に聞いていたし、梨花とはこれっきりと決めて、涼太の言う通りにしたんだ。
駅まで歩いていても、涼太は恥じらいからなのか?
無言になったまんまだった。
あーぁ、普通の男女の告白の場面ってさ、勢いで『好き』だとか『付き合って下さい』ばかりじゃないんだなって思ったよ。
「で、その先は?」
葉月は興味津々な目をして続きを聞きたがった。
「そのまんま電車に乗ってさ、元来た道を寡黙になりながらも帰ったんだけど…
待ち合わせだった駅に着いてからだな…
いよいよだったのは…
『もう少し、時間あるか?』って、涼太が言うから、『大丈夫』って応えたら手を握ってきたの。
一瞬、ドキッとしたわ。
そういうのも、私には初めての経験だったしね……」
私には分からないけど……
多分想いは告げられなかったんだと思う。
観覧車を降りてから、康介が梨花を誘って飲み物を買いに行ったわ。
涼太が私に言ったの。
『康介公認のバックレなんだ。
話があるんだけど…
取り敢えずここ出ない?』
私は予め康介に聞いていたし、梨花とはこれっきりと決めて、涼太の言う通りにしたんだ。
駅まで歩いていても、涼太は恥じらいからなのか?
無言になったまんまだった。
あーぁ、普通の男女の告白の場面ってさ、勢いで『好き』だとか『付き合って下さい』ばかりじゃないんだなって思ったよ。
「で、その先は?」
葉月は興味津々な目をして続きを聞きたがった。
「そのまんま電車に乗ってさ、元来た道を寡黙になりながらも帰ったんだけど…
待ち合わせだった駅に着いてからだな…
いよいよだったのは…
『もう少し、時間あるか?』って、涼太が言うから、『大丈夫』って応えたら手を握ってきたの。
一瞬、ドキッとしたわ。
そういうのも、私には初めての経験だったしね……」