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向日葵
第4章 好奇心を抱いたロストバージン
 『ちゃんと付き合っていこうな』
そう言う涼太に私は背を向けた。

 『なんで?』『どうして?』『だって、すみれだって初めてだったんだろ?』『俺の事、好きじゃないのか…?』


 自分は涼太に追われる資格なんてない。


 「涼太の事、好きだったのは梨花。
私は梨花が嫌いで……
梨花から涼太を取り上げたかっただけ!」

 
 本心を告げた。


 『何で、何でそんな事を今更言う!
何でこうなってから言うんだ!』

 「興味本位よ!
好きとかの恋愛感情からじゃない!」

 『どうして、そこまでするんだ!?』

 「私が最低だからよ。
涼太には永遠に理解して貰えないだろうけど」

 『すみれは……
可愛くて真面目で……
そんな事を平気でする女じゃないと思った!』


 「ねぇ、普通って何?
皆が皆、異性を受け入れて恋するのが普通なの?
恋をしてそれを確認するのがセックスなの?
ヤリたいだけの性処理でする人間も普通なんじゃないの?
なら、ならさ………
同性しか受け入れられない私は異常?
涼太とセックスして気づいたの。
身体はあなたを一時的に受け入れられても、心は追いついてゆけなかった。

 ーーやっぱり、私は貴方の言う普通じゃないからーー

 ごめんなさい。

 それがはっきり分かった。

 これ以上は嘘つけない。

 最低でも、この先はどうするべきかの答えは出たよ…

 この事を涼太に告げる事が、今の私に出来るたった一つの事」


 

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