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向日葵
第1章 愛を契る
 「葉月…可愛いよ」
 葉月のイキ顔を見て、ホッとする。

 脚をカクカクと微動させ、無防備に開かれた恥部。

 多少、形や色は違うのだろうけど、自分にも同じものがついている性器を眺めた。

 葉月の女性器はとても綺麗だ。

 ーー例えるなら、朝露に濡れた朝顔。

 性について、無知だった子供の頃、庭に咲いていた朝顔は、朝露に濡れながら、素敵な一日の始まりを告げていた。
夏休みの観察日記には、朝顔の成長を毎日描きながら、暑い夏を乗り越えてきた。

 自分が普通とは違うと気づくまで、朝は当たり前の様にやって来るものだと思っていた。

 ーー当たり前とか普通っていうのは、人間が作り出していったものに過ぎない。

 でも、当たり前の事や普通の事から外れてしまうと、生きにくい人間も居るって事。


ーーこの世に100%正しいなんてもんが、あるのだろうか?ーー


 答えはNOだ!

 正しくなくても、逆らってでも、生きなきゃいけないのだから…
 
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