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続「辿り着く 先には」
第5章 『遠隔』

「あと、半月ね~長い気持ち。」
「大したことない、あっという間やよ。一ヶ月も早かったやろ。」
「それはそうだけど、忙しかったしね。」頭に思い浮かべる。別のことも思い出して顔を赤らめた。あんなに逢ってる間中、体を触れられていて突然それが無くなると不安もあったが体がうずいてならない。今も声を聞いては駄目だった。悟られたくなくて、色々な会話を振ってみたが聖にはそんな事は無駄だろうとも思っていた。
「絢音、さっきから体が疼いてるんやろ。此処まで、絢音の香りがする気持ちになるわ。」それに驚いて持っていた携帯を落としそうになった。
「そんなこと、無いわ。何も・・・」
「何時もの元気は何処に行った?」声が低くなる聖。魔王の声が耳に響く。
「言うたやろ、素直な女は可愛がったる。正直に言いや。もう、したの口は欲しがって濡れてるはずやから。此処まで香る。」
「止めて、聖そんなこと言ったら・・・」いつもの、微笑みは口端に沸く。
冷淡で、傲慢な魔王が全てを奪うのだ。抗うことの出来ない快楽の扉はいつも、突然にやってくる。
「足を開き、どうなってるか確かめぇ。ゆっくりと指を這わせて、下から上へなぞるように。」まるで、呪文のようにそれは響いて絢音の腕をあげさせる。遠隔の支配だった。
ゆっくりと言われるがままに、右手の指先で濡れる下の口にそれをあてがい、ゆっくりと下から上へあげると呻き声は漏れた。
「声は我慢せんで、もっと聞かせて。可愛い声を、いいさえずりだ。今そこにいたら、掻き回したいわ。」その言葉に敏感に反応して腰は跳ねた。指示を確実に耳に入れて、想像を何倍にもする。聖の影が形となって手のひらの上に手が置かれている気がしてならない。指の動きが速くなって、声も更に出てしまうこととなった。そうなると、寂しさが増して聖を想った。
「もっとや、絢音。淫らになりぃ。僕の奴隷。いい声をもっと、届け。固くなっているその突起を触って摘まんで、指先ではじいて。」急速な快楽にまた飲み込まれて行く絢音。心はいつも置き去りにされたままだった。その、支配に逆らえず、その、快楽に掴まり何一つ想いが届いてないまま体だけは開け放たれる。
「大したことない、あっという間やよ。一ヶ月も早かったやろ。」
「それはそうだけど、忙しかったしね。」頭に思い浮かべる。別のことも思い出して顔を赤らめた。あんなに逢ってる間中、体を触れられていて突然それが無くなると不安もあったが体がうずいてならない。今も声を聞いては駄目だった。悟られたくなくて、色々な会話を振ってみたが聖にはそんな事は無駄だろうとも思っていた。
「絢音、さっきから体が疼いてるんやろ。此処まで、絢音の香りがする気持ちになるわ。」それに驚いて持っていた携帯を落としそうになった。
「そんなこと、無いわ。何も・・・」
「何時もの元気は何処に行った?」声が低くなる聖。魔王の声が耳に響く。
「言うたやろ、素直な女は可愛がったる。正直に言いや。もう、したの口は欲しがって濡れてるはずやから。此処まで香る。」
「止めて、聖そんなこと言ったら・・・」いつもの、微笑みは口端に沸く。
冷淡で、傲慢な魔王が全てを奪うのだ。抗うことの出来ない快楽の扉はいつも、突然にやってくる。
「足を開き、どうなってるか確かめぇ。ゆっくりと指を這わせて、下から上へなぞるように。」まるで、呪文のようにそれは響いて絢音の腕をあげさせる。遠隔の支配だった。
ゆっくりと言われるがままに、右手の指先で濡れる下の口にそれをあてがい、ゆっくりと下から上へあげると呻き声は漏れた。
「声は我慢せんで、もっと聞かせて。可愛い声を、いいさえずりだ。今そこにいたら、掻き回したいわ。」その言葉に敏感に反応して腰は跳ねた。指示を確実に耳に入れて、想像を何倍にもする。聖の影が形となって手のひらの上に手が置かれている気がしてならない。指の動きが速くなって、声も更に出てしまうこととなった。そうなると、寂しさが増して聖を想った。
「もっとや、絢音。淫らになりぃ。僕の奴隷。いい声をもっと、届け。固くなっているその突起を触って摘まんで、指先ではじいて。」急速な快楽にまた飲み込まれて行く絢音。心はいつも置き去りにされたままだった。その、支配に逆らえず、その、快楽に掴まり何一つ想いが届いてないまま体だけは開け放たれる。

