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続「辿り着く 先には」
第6章 『再会』
そんなことを考えていたのは無駄で腕を広げられすっぽりと包まれてしまった。きつく、きつく抱き締められると感情が流れ出てくるような気がしてならなかった。全身で愛していると言っているのが分かる。

「逢いたかった・・・絢音のいい香りがする。」熱烈な歓迎にまた、唇を奪われない内に車に入りたかった。それでなくても、既に行き交う人に見られている。恥ずかしくて、手で胸を押した。
「迎えに来てくれてありがとう。でも、これは恥ずかしいから帰ってからにして。」それに笑う聖が憎らしかった。
「恥ずかしがりなとこも、なおさへんとなぁ。」ドアを開けてくれながら言われた。聖が入ってくるのを待って言葉を続ける。
「そんなの、無理よ。何度されてもそう言うのは慣れないし、今まで姉さん的に生きてきたとこもあるから。しかも、日本の男性はみんなジェントルマンじゃないわ。レディーファーストしてもらうことなんて聖が初めてだもの。」それに笑った聖の横顔を目にする。

エンジンをかけながらも、長い手を伸ばして引き寄せる。すぐにも唇は奪われた。話してる最中に唇を塞がれることは始終だった。息が出来なくなる前に、離された唇を少しだけ寂しく思いながらも誰かに見られていないかと不安になり外を眺めた。そんな姿を目にして、口端の笑みを浮かべながら車を出したのを見て絢音は文句を噛み殺した。

どんな事を言っても、聖にはもう逆らえないのが分かっていたからだった。
「少しは来るの慣れた?夏は暑いやろ。でも、本格的なのはこれからやから今の内に来といて良かったわ。たいして、今回はどっかに行くとか出来ないけど。」
「聖に会いに来たんだもの、大丈夫よ。それに、貴方がずっとお部屋で・・・」
「お部屋でなんや?」
「意地悪、聖が言ったのに。」
「何の事か忘れたわ。何するか言ってみぃ。」
「また、そうやって。言わせようとする。」

それに笑い声を上げる。いつもの、聖がそこにいて、安心をしたのは事実だったが。

「まぁ、帰ってからたっぷり可愛がったる。買い出しはして帰ろう。何がいいか?絢音は料理が上手いし、何でも食べたくなるわ。」
「パスタはこの間、作ったし。こう暑いと、なんかあんまりこってりじゃない方がいいかなぁ。」
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