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続「辿り着く 先には」
第7章 『征服』

太ももからするりと上がる手の平の感触が、今まで仕込まれた服従心を煽る。ゆっくりと、体が反応して股を開いてしまう。それにいつもの笑みを浮かべた顔を、目の端で捉えた。
「そうや、従順にな。この花園はいつも水が撒かれてええね。温かい感触も、滑らかな肌も手に気持ちええわ。厭らしい香りもみんな、今は僕の物。絢音、何もかも置いていったらええ。考えられないようにしたるから、悲しい顔をせえへんで。」それに瞳を見つめ直す。深い黒い瞳に吸い込まれる気がしてならなかった。手を上げて、顔を撫でる。その手の甲に口付けをされた。
「いい声で沢山、鳴き。僕の絢音、僕の奴隷。沢山淫靡になりぃ。」
「ご主人様、もっと、もっとしてください。」股を開かされ、溢れ出す水音が一層、激しくなった。心の痛みなど今は存在できない。聖を愛しく思い、悲しく憎みもした。何故!何故?そう問いただせたらどんなにか心は楽になっただろう。
言葉は口からは漏れることはなかった。快楽に溺れ、気持ちのいい声だけが部屋を埋めて悲しみは飲み込まれる。
「ああー、だめ・・・体が壊れちゃう。ご主人様、ご主人様~」
「壊れたらええ、そうしたらまた、再生して何度でも玩具にしたる。僕が作り替えて、いつもいつも女に戻してやるから、淫乱になって楽しませて。」
「気持ちぃの、気持ちいい~ああー、逝っちゃう。」呼吸が荒いのに、空気を奪われる。
「逝け、何度でも。もっと、もっと、欲しがれ絢音。僕を欲しがって鳴け!」強い言魂が、脳を支配する。体だけが魔王の命令を聞いて、背中から痺れがやって来て突き上げられる。
痙攣は止まらず、強く、強く、抱き締められた。首筋に吸い付かれる唇の痛みすらが快感を導いた。意識が遠退きそうになって、絢音も抱き締める。温かい体温だけが、今の絢音を現実に繋ぎ止めるものとなっていた。強い強い抱擁が、自分を今、生きているのだと感じさせてくれた。
あまりのつらいことや、悲しいことが重なりすぎて心はもうそれを受け止めれなくなっていたから。今、抱き締めてくれる腕と聖だけが欲しかった。ただ、それだけしか、望んでいなかったのに・・・
涙が流れる。辛くて悲しくて、溢れた涙は頬を伝って白いシーツに落ちる。広がる波紋は今の絢音の不安を現しているようだった。
「そうや、従順にな。この花園はいつも水が撒かれてええね。温かい感触も、滑らかな肌も手に気持ちええわ。厭らしい香りもみんな、今は僕の物。絢音、何もかも置いていったらええ。考えられないようにしたるから、悲しい顔をせえへんで。」それに瞳を見つめ直す。深い黒い瞳に吸い込まれる気がしてならなかった。手を上げて、顔を撫でる。その手の甲に口付けをされた。
「いい声で沢山、鳴き。僕の絢音、僕の奴隷。沢山淫靡になりぃ。」
「ご主人様、もっと、もっとしてください。」股を開かされ、溢れ出す水音が一層、激しくなった。心の痛みなど今は存在できない。聖を愛しく思い、悲しく憎みもした。何故!何故?そう問いただせたらどんなにか心は楽になっただろう。
言葉は口からは漏れることはなかった。快楽に溺れ、気持ちのいい声だけが部屋を埋めて悲しみは飲み込まれる。
「ああー、だめ・・・体が壊れちゃう。ご主人様、ご主人様~」
「壊れたらええ、そうしたらまた、再生して何度でも玩具にしたる。僕が作り替えて、いつもいつも女に戻してやるから、淫乱になって楽しませて。」
「気持ちぃの、気持ちいい~ああー、逝っちゃう。」呼吸が荒いのに、空気を奪われる。
「逝け、何度でも。もっと、もっと、欲しがれ絢音。僕を欲しがって鳴け!」強い言魂が、脳を支配する。体だけが魔王の命令を聞いて、背中から痺れがやって来て突き上げられる。
痙攣は止まらず、強く、強く、抱き締められた。首筋に吸い付かれる唇の痛みすらが快感を導いた。意識が遠退きそうになって、絢音も抱き締める。温かい体温だけが、今の絢音を現実に繋ぎ止めるものとなっていた。強い強い抱擁が、自分を今、生きているのだと感じさせてくれた。
あまりのつらいことや、悲しいことが重なりすぎて心はもうそれを受け止めれなくなっていたから。今、抱き締めてくれる腕と聖だけが欲しかった。ただ、それだけしか、望んでいなかったのに・・・
涙が流れる。辛くて悲しくて、溢れた涙は頬を伝って白いシーツに落ちる。広がる波紋は今の絢音の不安を現しているようだった。

