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びっちカノジョ 【2期目】
第8章 Scene.07
「でも…ヤスさん………」
「分かってるッスよ………」
宛も無く歩いているうちに、すっかり暗くなってきたッス。
灯りも無く、知らない森の中を彷徨くのは危険ッス。
「何処か拓けた場所でもあれば………」
ずっと嬢ちゃんを背負ってる坊ちゃんも、流石に疲れた様子。
ピンク色のスライムは相変わらずぽよんぽよん跳ねてるッスけど。
「もう少し場所探してみて、拓けた場所が無かったら木の根元ッスね」
今日の捜索はそろそろ打ち切りッス。
こっちまで迷ったら洒落にならないッス。
「了解ですっ」
「アァッン…分かった…ンフゥッ……わよぉっ」
背後の二人の姿に、何故か一抹の不安を感じるッスよ。
何事も無く野宿が出来ると願うッス。
「………あれ?」
視界の片隅に必ず入れていた筈のスライム。
数秒前まで前をぽよんぽよん跳ねてた姿が見えなくなってるッス。
「ちょっと、あのスライム……何処に行ったッスかっ?」
「ぼ、ボクは見てないよ?」
「ンハァッ……あた……アタシもぉ……ンゥゥゥッ………」
役に立たない二人ッス。
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