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びっちカノジョ 【2期目】
第12章 Scene.11
「グフッ………ぴきーんときたべ」
クワッと目を見開くオーク。
「いや………そこは坊ちゃんの出番じゃないッスかねぇ」
アッシも何やらただならぬ気配を階下から感じたッスけど。
ぴんちゃんも床の上でぷるぷると小刻みに体を震わせて落ち着きが無い。
「………やっぱり…何かあるッスよねぇ」
「ちょ、ちょっとっ」
「っ?!」
いきなり扉がバーンと弾けるように開かれた。
「何かイヤな感じがしてるんだけどっ」
飛び込んできたのは坊ちゃんと嬢ちゃん。
思わず嬢ちゃんから目を背けようとしたけど、どうも今までと違うッス。
「グフッ………防御力……アップだべ」
「………そう…スかねぇ………」
相変わらず坊ちゃんのマントを羽織った嬢ちゃん。
しかし、肌色が少ない。
「ふっふーん。コレでアタシもバッチリよ」
何がバッチリなのか分からないッス。
マントの下がバスタオルを巻いただけになってるだげじゃねぇッスか。
「グフッ…無敵だべ」
「でしょ?」
バスタオルの防御力ってそんなに高いのか甚だ疑問ッス。