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びっちカノジョ 【2期目】
第8章 Scene.07
ノシノシと草を掻き分けて歩くオークに運ばれる。
「あ………」
お金の入ったバック。
置いてきたっぽい。
また無一文。
「はぁっ………」
気が重くなった。
「グフッグフッ…そういや…この辺り………」
「グフッ…早いトコ抜けるべ」
いきなり早足になった。
と言っても、体が大きいせいか、そんなに速度は上がってない。
楽だから担がれてるけど、自分で歩いた方が速いかもしれない。
移動してから数分後には、カラダの痙攣も治まった。
汗塗れの肌もサラサラになってた。
他人種でも人型なら満腹にもなるし、お風呂要らずなのが改めて分かった。
まさかオーク相手でも通用するとは思ってなかったけど。
「グフッグフッ!」
「グフッ!」
「ふぇっ?」
いきなりオークの足が止まった。
「グフッグフッ…ヤバいな………」
「グフッ…そうみたいだべ………」
今度は丁寧に地面に下ろされた。
「………なに?」