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びっちカノジョ 【2期目】
第4章 Scene.03
平屋建ての一番奥の部屋。
扉を開けてベッドに横に置かれた途端に、お腹の上から床へと飛び降りてポヨンポヨンと跳ね始めるスライム。
「…絶対コイツ…知能ある気がするんスけど…」
「アタシも…そー思えてきた………」
まるで凝り固まった体を解すかのように、ポヨンポヨンと跳ねたかと思えばビローンと床の上で広がり、再び丸く固まってはポヨンポヨンと跳ねはじめる。
「…で、ですよ? これからどうするっスか?」
向かい側のベッドに腰を掛けて訊ねるヤスの言葉に小首を傾げる。
「どうするって……この子? この先?」
軽くカラダを向けて床に居るスライムを見詰める。
何故か、壁から反対側への壁へとポヨンポヨンと跳ねては往復している。
器用に前に進むモンだと思わず感心。
「どっちも…スけどね」
ヤスも往復を繰り返す小さいモンスターを目で追いながら口を開いた。