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先生とわたし。
第1章 触れた指先
それから毎日先生を、小梅ちゃんみたく遠くから見つめてる。
中庭越しに先輩のいた教室を見つめて寂しくなっていたのが、
いつの間にか先生のいる職員室を見つめるようになって、学校に行くのが楽しくなったの。
昼休み、古い校舎側の生物教室前のひっそりした廊下から、穏やかな中庭越しに、
職員室で先生が笑っている横顔をこっそり見ていているのがとても好き…
毎朝、学校の校門に立って眠そうな生徒達に「おはよう」って言ってくれるの。
でもね、授業中、板書する時、見つけちゃうの、少しとぼけたとこを。ふふふ
先生毎日髪型ワックスつけて決めてくるんだけど、たまに後ろ頭、寝癖で跳ねていて、「あ、先生、寝坊したんだな」って、みんなクスクス笑うの。
「おがちゃん、後ろ寝癖ついてんぞ!」って男子がはやすと先生、
「お前達に構って貰うために、今日はメレンゲ八分立てだ!弄ってくれ!」って、かわいいの。ふふふ
今日は5限目先生の授業で、黒板綺麗にしとかないとね…ふふふふふ