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第4章 絶望…希望…

「ルナさん、どうしたの？」

事務所へ入ると

仲間が一応に皆ルナを見る。

ルナは黙って床に座り

受付のスタッフに

「暫く此処に
寝泊りしていいですか？
宿泊代は働いて払います。」

「えっ？ルナさん、
何があったの？」

「主人にデリのバイト、
ばれて家を追い出されました。
離婚されます。
私…行く所がありません。
どうか、ここに置いてください」

「ちょっと待ってね。」

受付の男性は社長に電話を掛ける。

暫くやり取りの後、

「社長がね、
好きなだけいなさいって…
宿泊代は事務所の
掃除や洗濯、雑務を
やってくれれば
良いとの事です。
とりあえず良かったね？」

複雑といった表情でルナを見る。

ここの事務所では

万が一家族にここの仕事がばれた場合

雑務をする事での宿泊が許されている。

ルナはとりあえず野宿をしなくても

良さそうである。

気を取り直して頑張ろうと

考えては見たものの

やはり気になるのは子供の事。

ルナにはいつもその事が

頭から消えないでいた。