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龍、人生の絆
第5章 新たなる出発

「ごめんごめん、冗談だよ。」

「全く、もぅ…」

ルナは全裸になった自分の体を

出来るだけ隠しながら

必死に睨んでいる。

ルナは広いベッドに座って足を畳み、

手で胸と股間を隠していた。

ルナのベッドはダブルベッド。

これは龍が将来、子供と一緒に

夜を過ごせる様にと

見繕ってくれたものだ。

龍はベッドに乗り

ルナの後ろに回り

両手をロープで縛った。

「あっ!」

ルナは縛られた瞬間、喘ぎ声を上げた。

そのままベッドに押し倒されて…

「今日は何をされるのだろう?
これってやっぱり慣れないな…」

と、ぼんやり考えていた。

ルナの隣に寝転がった龍は

ルナの肩を抱き寄せ唇を奪った。

甘いキスだった。

ルナはどちらかと言うと

ディーブキスよりも

この甘いキスの方が好きである。

優しくされているようで

甘えたくなってくる。

しかし、今、自分は

ロープで縛られている。

この後の屈辱的な事を考えたら

甘い気分にはなれなかった。

ところが…である。

ルナには信じられない事が起こった。

龍が何もせずに

ルナのロープを解いたのである。

「あれっ?」

ルナは混乱した。
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