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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第13章 地下アイドルの秘密 編 1-1
「やった~!その大会で優勝したらCDデビューできるのかな?」
「そんなに甘いわけないだろ。まだその先があるんだぞ」
心瑠のお気楽な言葉にみんな笑っていたけれど、私は少しだけ心が重くなった。
これから先に進むにつれて、覚悟していたことと向き合わなければならなくなる。
売れる為だったら何でもする、その覚悟があるなら俺も本気で道を作ってやる・・・
グループを作る前にマネージャーに言われ、私も愛美も、そして涼奈や心瑠も納得して始まったアイドル活動。途中で舞風も加わって5人で頑張ってきた。
パンチラやブラチラしてしまう際どい衣装や身体が触れ合ってしまうチェキ会、上から下まで舐められるように見つめられる水着ライブも、とにかく目立つことや話題になる事を優先してやってきた。
これから先、もっと売れる為には何をすればいいのか・・・
ううん、そうじゃなく・・・何をされるのか・・・かな?・・・
その前に、私・・・
「ちょっと夏妃!いつまで泣いてるの?次のライブは今日以上に盛り上がる様に頑張らなきゃ!」
俯いている私に、愛美が肩を抱いて話し掛けてきた。
笑顔で、そうだね、と返しても、私の心の中は愛美には分かってしまったみたい。
それでも一瞬怪訝そうな顔をした後は、すぐにいつもの包み込むような優しい顔に戻った。
「それじゃこのままミーティングしよっか?何か面白いアイディアがあるかな?」
その場の雰囲気を壊さない様にしてリードしてくれる愛美。
ありがとう、愛美・・・
心の中でお礼を言って私は、はい、と手を挙げた。
「来てくれた人に手作りの何かをプレゼントしたいの。どうかな?」
「賛成!それがいい!」
心瑠が元気な声で身を乗り出す。
「でも、何をプレゼントするの?」
「大げさな物じゃなくていいの、たとえばね・・・」
この日のミーティングは、来てくれたお客さんに何か感謝の気持ちを込めた物を渡したい、
その話で盛り上がった。
特にチェキ会で、自分を選んでくれた人たちと直接触れ合った後だけに、その人達に何か感謝の気持ちを込めたものを送りたい。
私だけでなく、メンバーみんながそんな気持を持っていてくれたからだと思った。
これからも、どんな手を使ってでも先に進んで行こう、と思ってはいるけれど、この感謝の気持ちを忘れないでいなくては、と強く思った。
「そんなに甘いわけないだろ。まだその先があるんだぞ」
心瑠のお気楽な言葉にみんな笑っていたけれど、私は少しだけ心が重くなった。
これから先に進むにつれて、覚悟していたことと向き合わなければならなくなる。
売れる為だったら何でもする、その覚悟があるなら俺も本気で道を作ってやる・・・
グループを作る前にマネージャーに言われ、私も愛美も、そして涼奈や心瑠も納得して始まったアイドル活動。途中で舞風も加わって5人で頑張ってきた。
パンチラやブラチラしてしまう際どい衣装や身体が触れ合ってしまうチェキ会、上から下まで舐められるように見つめられる水着ライブも、とにかく目立つことや話題になる事を優先してやってきた。
これから先、もっと売れる為には何をすればいいのか・・・
ううん、そうじゃなく・・・何をされるのか・・・かな?・・・
その前に、私・・・
「ちょっと夏妃!いつまで泣いてるの?次のライブは今日以上に盛り上がる様に頑張らなきゃ!」
俯いている私に、愛美が肩を抱いて話し掛けてきた。
笑顔で、そうだね、と返しても、私の心の中は愛美には分かってしまったみたい。
それでも一瞬怪訝そうな顔をした後は、すぐにいつもの包み込むような優しい顔に戻った。
「それじゃこのままミーティングしよっか?何か面白いアイディアがあるかな?」
その場の雰囲気を壊さない様にしてリードしてくれる愛美。
ありがとう、愛美・・・
心の中でお礼を言って私は、はい、と手を挙げた。
「来てくれた人に手作りの何かをプレゼントしたいの。どうかな?」
「賛成!それがいい!」
心瑠が元気な声で身を乗り出す。
「でも、何をプレゼントするの?」
「大げさな物じゃなくていいの、たとえばね・・・」
この日のミーティングは、来てくれたお客さんに何か感謝の気持ちを込めた物を渡したい、
その話で盛り上がった。
特にチェキ会で、自分を選んでくれた人たちと直接触れ合った後だけに、その人達に何か感謝の気持ちを込めたものを送りたい。
私だけでなく、メンバーみんながそんな気持を持っていてくれたからだと思った。
これからも、どんな手を使ってでも先に進んで行こう、と思ってはいるけれど、この感謝の気持ちを忘れないでいなくては、と強く思った。