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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第13章 地下アイドルの秘密 編 1-1
セカンドシングルの振り付けをレッスンしてもらうために、私はビルの地下にあるダンススタジオへ来ていた。
マネージャーから指示された時間よりも1時間早く着いたのは、レッスンをしてもらう前にストレッチ等をして、身体を温めておこうと思ったからだった。
違う目的が主だとしても、見てもらえることには変わりない。
少しでも上達するために時間を有効に使いたかった。
レッスン用のレオタードに着替えると、いつもの様に準備していく。
すぐに身体は温まり、汗をかいてしまう。でも、こんな風に汗をかくことが、私は大好きだった。余計な事を考えずにただただ踊る。自分に注目して欲しいとか、誰かより上手だとか、そんな事を超えたところにある、気持ちよさがたまらない。
一通り練習を終えてホッとした時だった。鏡の中からじっと見つめている人に気が付いて心臓がドキッとするほどびっくりしてしまった。
「キャッ!えっえっえっ?だ、誰!」
目を見開いて後ろを振り返り、ようやくそれが誰なのかが分かった。振付師の遠藤さんだった。
「あ、あの、ごめんなさい!私夢中で気が付かなくて、だから、あの、よろしくお願いします!」
プッと吹き出して楽しそうに声をあげて笑われてしまった。私の慌てた挨拶が余程面白かったのか、お腹を抱えて笑っている。
ムッときてしまった私は、思わず言ってしまった。
「そ、そんなに笑うこと、無いと思います!」
驚かされたことでイラッとしていたのかもしれない。
言ってしまった後、あっと思ったけれど遅かった。遠藤さんは急に真顔になりツカツカと歩いて近づいてきた。
怒られる・・・どうしよう・・・
俯いて唇を噛んで後悔した。
どうしてあんなこと言っちゃったんだろう・・・どうして?・・・
指先で、クイッと顎が持ち上げられた。目の前に遠藤さんの顔がある。
端正でサッパリした顔だった。
目が綺麗・・・
思わず見つめてしまってから私は目を閉じた。
私、抱かれるために来たんだから・・・遠藤さんだってその積りだよね・・・
でも・・・レッスン、受けたかったな・・・
唇に触れられるのをジッと待った。
焦らされてる?・・・
そう思っても待っているしかなかった。
マネージャーから指示された時間よりも1時間早く着いたのは、レッスンをしてもらう前にストレッチ等をして、身体を温めておこうと思ったからだった。
違う目的が主だとしても、見てもらえることには変わりない。
少しでも上達するために時間を有効に使いたかった。
レッスン用のレオタードに着替えると、いつもの様に準備していく。
すぐに身体は温まり、汗をかいてしまう。でも、こんな風に汗をかくことが、私は大好きだった。余計な事を考えずにただただ踊る。自分に注目して欲しいとか、誰かより上手だとか、そんな事を超えたところにある、気持ちよさがたまらない。
一通り練習を終えてホッとした時だった。鏡の中からじっと見つめている人に気が付いて心臓がドキッとするほどびっくりしてしまった。
「キャッ!えっえっえっ?だ、誰!」
目を見開いて後ろを振り返り、ようやくそれが誰なのかが分かった。振付師の遠藤さんだった。
「あ、あの、ごめんなさい!私夢中で気が付かなくて、だから、あの、よろしくお願いします!」
プッと吹き出して楽しそうに声をあげて笑われてしまった。私の慌てた挨拶が余程面白かったのか、お腹を抱えて笑っている。
ムッときてしまった私は、思わず言ってしまった。
「そ、そんなに笑うこと、無いと思います!」
驚かされたことでイラッとしていたのかもしれない。
言ってしまった後、あっと思ったけれど遅かった。遠藤さんは急に真顔になりツカツカと歩いて近づいてきた。
怒られる・・・どうしよう・・・
俯いて唇を噛んで後悔した。
どうしてあんなこと言っちゃったんだろう・・・どうして?・・・
指先で、クイッと顎が持ち上げられた。目の前に遠藤さんの顔がある。
端正でサッパリした顔だった。
目が綺麗・・・
思わず見つめてしまってから私は目を閉じた。
私、抱かれるために来たんだから・・・遠藤さんだってその積りだよね・・・
でも・・・レッスン、受けたかったな・・・
唇に触れられるのをジッと待った。
焦らされてる?・・・
そう思っても待っているしかなかった。