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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第15章 バイト(マッサージ)編 1-1
「お客様。胸へのマッサージは以上になります。リラックスして休憩をなさ
ってください」
俺の言葉にも彼女はハッキリと反応しなかった。はぁはぁと荒い息を吐き、
胸の膨らみを隠すことなく晒しながら喘いでいる。
顔を覆っていたタオルを外すと、眩しそうに目を細めて見つめてきた。
目元がトロンとしている。玉の様になった汗が浮かぶ顔は、頬が上気してい
てほんのり赤い。チロっと出てきた舌先が一周だけ唇をなめた。
そんな様子の川崎 美奈からハッキリと目を逸らすことも、しっかりと見つ
め返すこともできずに、俺はドキドキしながら顔や身体を拭く用意をした。
「失礼します・・・」
軽く抑える程度の力で、タオルを押し当てて汗を吸い取っていく。顔から首
へ、そして胸へ。張り詰めた膨らみに触れる度に彼女の上半身がピクッとし
た。乳首もまだ硬さを保っている。指先を触れさせながら拭けば、声が漏れ
る。
「あっ・・・もう・・・んっ、ちょっと・・・こら、ワザとでしょ?」
そう言っている彼女の口元は軽く緩んでいる。俺も微笑を返した。
上半身を拭いてもらった彼女は、喉が渇いた、とリクエストしてきた。
カルテにはその辺のこともしっかりと記入されていたから、すでに冷やして
ある川崎 美奈専用のフレッシュジュースを用意した。
しかし、満足そうに微笑みながらも彼女は起き上がろうとしない。見つめて
くる。施術台の脇で戸惑っている俺に、ハッキリとした口調で言った。
「飲ませてくれないの?」
今はクッキリとした綺麗な二重の目で見つめてきている彼女の、想像もして
いなかった言葉に俺は固まってしまった。
な、何を言ってるんだ?・・・
意味が分からない。飲ませるって、どうやって?
「先生は口移しで飲ませてくれるけど?・・・ふふっ、びっくりしてるね」
俺の驚いた顔が可笑しかったのか、彼女はクスクス笑いだした。
本気なのか、揶揄われているのか分からない。しかし目は冗談を言っている
ようには思えなかった。
「気持ちよすぎて身体を動かすのが面倒なの。でも・・・嫌ならいいけど」
そう言って視線を逸らされると、俺は急に不安になってきた。
ここは要求に応えた方がいいのでは。でも、唇が触れたら男だとバレるかも
・・・