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女子大生 水野果歩
第26章 女子大生 水野果歩(26)
「はぁ・・・・。」
ため息をつきながら自分の部屋でアルバイトに行くための準備をする果歩、鏡のまえで身なりを整える。
鏡に映る自分の顔は前より少しだけ痩せて見えた。
この2日間まともな食事を摂れなかったのだ。摂れなかったというより、ごはんが喉を通らなかったというべきか。
あれから2日間、果歩は大学とアルバイトを休んでいた。
友哉の携帯に電話したあの夜は、涙が枯れてしまうほど泣き続けた。
次の日、大学に行く時間になっても、体と心が重く感じてとても行く気にはなれなかった。
知子は心配して電話を掛けてきてくれた、果歩が涙声で『大丈夫だから』とだけ伝えると『大丈夫じゃないでしょ』と言って、その後果歩のアパートまでケーキを買って持ってきてくれた。
その時の知子はとても優しくて、一生懸命果歩を励ましてくれた。
そして土曜日の今日、知子の励ましのおかげで少し元気を取り戻した果歩はトミタスポーツのアルバイトに行く事にしたのだ。
しっかりしなきゃと自分に言い聞かせる果歩、それに、アルバイト先にもこれ以上迷惑をかけられない。
だけど・・・
あれから3日、友哉からは折り返しの電話どころか、メールの返事もない。
『今友哉ちょっとシャワー浴びにいってるからさぁ』
あの時の女性の声、言葉が、思い出したくもないのに頭の中で何回も再生される。
浮気・・・
あの友哉が浮気なんて・・・
そう思うだけで、すぐ眼に涙が溜まってしまう。
グッと目を瞑り、その事を頭から必死に消そうとする果歩。
「もう、バイト行かないと……。」
溢れそうな涙をグッと堪えて、果歩は自宅アパートを出た。
ため息をつきながら自分の部屋でアルバイトに行くための準備をする果歩、鏡のまえで身なりを整える。
鏡に映る自分の顔は前より少しだけ痩せて見えた。
この2日間まともな食事を摂れなかったのだ。摂れなかったというより、ごはんが喉を通らなかったというべきか。
あれから2日間、果歩は大学とアルバイトを休んでいた。
友哉の携帯に電話したあの夜は、涙が枯れてしまうほど泣き続けた。
次の日、大学に行く時間になっても、体と心が重く感じてとても行く気にはなれなかった。
知子は心配して電話を掛けてきてくれた、果歩が涙声で『大丈夫だから』とだけ伝えると『大丈夫じゃないでしょ』と言って、その後果歩のアパートまでケーキを買って持ってきてくれた。
その時の知子はとても優しくて、一生懸命果歩を励ましてくれた。
そして土曜日の今日、知子の励ましのおかげで少し元気を取り戻した果歩はトミタスポーツのアルバイトに行く事にしたのだ。
しっかりしなきゃと自分に言い聞かせる果歩、それに、アルバイト先にもこれ以上迷惑をかけられない。
だけど・・・
あれから3日、友哉からは折り返しの電話どころか、メールの返事もない。
『今友哉ちょっとシャワー浴びにいってるからさぁ』
あの時の女性の声、言葉が、思い出したくもないのに頭の中で何回も再生される。
浮気・・・
あの友哉が浮気なんて・・・
そう思うだけで、すぐ眼に涙が溜まってしまう。
グッと目を瞑り、その事を頭から必死に消そうとする果歩。
「もう、バイト行かないと……。」
溢れそうな涙をグッと堪えて、果歩は自宅アパートを出た。