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第4章 お預け

「大丈夫だよ、今日は車だし、髪の毛に隠れて目立たないから。お前がそんなに気にするなら、リードは人がいないところだけにしてやるよ。」
「うー、わかりました。」
「お散歩は、ワンコの躾には大事なことだろう？だからがんばりなさい。」
ご主人様にそう言われてしまったら、あたしはがんばるしかない。
「ワン、がんばります。よろしくお願いします。」
「よしよし、いい子だね。素直なミク、大好きだよ。」
ご主人様はあたしの顎を引き寄せると、軽くキスをした。大好きな、ご主人様の優しいキス。あたしはもう何も言えなくなってしまう。