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第4章 お預け

車に乗り込み、出発する。ご主人様はご機嫌な様子で、ナビに行き先をセットしていたけれど、あたしにはどこなのかわからなかった。
「30分くらいで着くかな。途中で飲み物買って行こう。ワンコ、お手。」
ドライブは好きだった。ご主人様は片手で運転しながら、手を繋いでくださるから。でもたいていの場合は、それだけじゃなくて、体のあちこちに悪戯されてしまうのだけれど、二人きりの空間だから耐えられた。