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貸し出し遊戯
第25章 空へとかき鳴らす鈴
蘭は悠介の肩口に頭をやり、躯をやや覆いかぶさるようにして寄り添った。
燃えた余韻の残る股間に、悠介の腿を忍ばせるように蘭は足を、彼の躯に絡ませた。
その近づき方も、ふたりの間の身軽な親密さも情事の前とはまるで違う。
装うものをすべて取り払って、相手に求められ受け入れられて行ったということが、ふたりの間に心地よい余裕を生んでいた。
ともに充ち足りたという充足感が、躯を密着させていてもお互いゆとりがあり、
緩んだその手足の感覚が気怠い心地よさを生んだ。
蘭はどこを触れられても、もはや強張ることなく、悠介の触れるに任せている。
悠介はそんな彼女に言葉で確かめたい気持ちになった。
先ほどまでの彼女の反応を思い返せば、聞くのは野暮なようにも感じられたが、
どうしても、それを言葉で確かなものとしたくなるのが男であろう。
『よかった?』
蘭はうっすら目を開け、そして小さく頷き微笑んだ。
『・・よかった・・とっても。』