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貸し出し遊戯
第25章 空へとかき鳴らす鈴
意識が虚ろに漂う中、首を仰け反らせ、手をだらりとおろし、
全身から力が抜け落ちた蘭の指を悠介は優しく包むように握り、
隣に横たわるように手を貸した。
脱力して余韻に身を浸し、息を整えるように大きくする蘭の半開きの口に悠介は唇をやった。
果てたまま動かそうとしない蘭の口に、悠介はなお惜しげに唇を寄せ、舌を吸った。
蘭の目は閉じられたまま、長いまつげが規則正しく並び覆っていた。
悠介がご苦労様というように髪を手ぐしでとかしやると、
蘭は頭を僅かに揺らして目を開けた。
そうして、軽く微笑みながら悠介の胸に頭をすりつけ、 にじり寄るように彼の腕にすっぽり収まった。