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貸し出し遊戯
第5章 ペルソナからのメーデー
悠介は虚ろな様子の蘭を床におろし、備え付けのバスローブの紐で、彼女の手首を後ろ手に縛った。
そうしてベッドに腰掛け、寝転がる余韻の中の彼女の頭を撫でて呼んだ。
蘭はゆっくりと躯を起こし、後ろ手の状態で両膝をついてわずかに躯を前傾させた。
女体を包む透けた赤い布、そして切り裂かれた布からはみ出し覗く乳房…
悠介は蘭の顎を指で持ち上げ親指でそっと下唇をなぞった。
蘭は悠介の視線を静かに見つめかえした。
自分を見つめるその彼の瞳の奥の光を観察した彼女は、黙って「カレ」の捜索を請け負った。
その見透かすような眼差しに籠められた沈黙のメーデーに…