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第5章 ペルソナからのメーデー

悠介の先端にそっと頬を寄せ、鼻や目、唇や顎、顔中で優しく慈しむように愛撫して、

蘭はひとり静かに暗い水底に沈められ置き去りにされた「カレ」を探しに潜って行った…


深く深く…


『蘭…』


自分を呼んでいるその声の発信源…

声は彼女の頭の左中央から聞こえ…


遠く彼女の中でこだました…


時折近くなる声はまるで自分の中にあるように蘭を呼ぶ…


蘭はその声に導かれ底へとさらに意識をゆったり堕としていった…