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貸し出し遊戯
第7章 大好きのキス

柔らかな彼の先端に、自分の鼻先を当て左右に首を振る蘭。

それは悠介に、「スキスキ」をされているように伝わった。

そうやってペニスの先に自分の鼻先を擦りつけるのは、彼女の愛情表現なのだろう。


蘭はお気に入りの玩具で遊ぶように、半開きの口で、唇や舌の当て具合や角度、また触れる位置や面積を変え、


彼の性器全体にたくさんの「大好きのキス」をした。


くびれや先端の感触を唇や頬で確かめるように感じるソレは、彼女の愛情の発露であろう。


小さく舌を出しその舌先で確かめる。


頬に当てて遊んでいたかと思えば、今度は咥えて舌で跳ねさせ、 さもうれしそうにしゃぶる。


下唇を薄く伸ばして擦りつけることでより多くの快感を得る。


歯茎に擦らせ確かめる。


甘噛みしてその弾力の愛おしさを確認する。


手を使わなくていい気楽さから、蘭は無邪気な幼子のような奔放さを見せ、


それはあたかも、幼い女の子が大好きな父親に、誰にもはあげない「大好きなキス」をしているように見えた。


悠介は、そんな蘭を眺めながら、娘の好きなものを上から順に並べたリストで父親が、


「自分は一体何番目だろう」と思う気持ちに似ていると思った。




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