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魔法の右手
第6章 優しくしないで
* * *
“好きになるのは理屈じゃない”
俺も十分わかってる。
気付けば俺はずっと依莉が好きだった……。
だから……伏せて、肩を震わせている依莉をぎゅっと抱いた。
「俺が利用しろって言ったんだ……悪いとかズルい女になれないとか思うなよ。今どうして欲しい言え。」
少しでも罪悪感を持たせない為に俺は少しだけ強く言った。
きっと依莉はそれでも悩むだろう……
俺はただひたすら待った。
すると、しばらくして依莉は俺の胸に顔を埋めたまま口を開いた。
「…馬鹿だと思うでしょ…?軽蔑したわよね……」
「…思ってない。」
……。
……。
「……うっ……っ大翔……」
「……しな、いで……」
「〜ん?」
「今日は……1人に……しな、い、で…。」
「……わかった…。」
駅まで送るはずだった依莉の肩を抱いてタクシーに乗り込んだ。
“好きになるのは理屈じゃない”
俺も十分わかってる。
気付けば俺はずっと依莉が好きだった……。
だから……伏せて、肩を震わせている依莉をぎゅっと抱いた。
「俺が利用しろって言ったんだ……悪いとかズルい女になれないとか思うなよ。今どうして欲しい言え。」
少しでも罪悪感を持たせない為に俺は少しだけ強く言った。
きっと依莉はそれでも悩むだろう……
俺はただひたすら待った。
すると、しばらくして依莉は俺の胸に顔を埋めたまま口を開いた。
「…馬鹿だと思うでしょ…?軽蔑したわよね……」
「…思ってない。」
……。
……。
「……うっ……っ大翔……」
「……しな、いで……」
「〜ん?」
「今日は……1人に……しな、い、で…。」
「……わかった…。」
駅まで送るはずだった依莉の肩を抱いてタクシーに乗り込んだ。