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タワーマンションの恋人
第12章 * 嫉妬
それは突然だった。
今までほどよく穏やかに進んでいたものが、ぎしぎしと不穏な音を立て始めたのは。
きっかけは、リョウマだった。
その日のリョウマはドラマでいい配役が貰えたと、とても機嫌がよかった。
だから、一緒にお風呂に入って、彼の載ってる雑誌をふたりでベットに寝そべりながら読んだりして、彼と過ごす時間にしては、すごく穏やかで、彼の可愛らしい横顔を見つめていると、わたし自身もすごく癒やされていた、そんな時間だったんだ。
ふと、会話が途切れたとき、彼の指がわたしの首筋を撫でた。
「っ、ん。くすぐったいよ、」
指がルームウエアを引き剥がすように乱暴に入り込んで来て、肩が完全に露わになるまでずり降ろされる。
「っ、どう、したのっ…?」
まるで豹変したかのようなその様子に驚いて聞くと、ベットにうつ伏せに組み敷かれる。