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タワーマンションの恋人
第21章 * girls talk
そこまで話すとナナミさんから核心をついた質問される。
「華ちゃんが、うーん。その、抱かれてたいと思う人って、シュウタくん?」
「っ…へっ?!あ、な、んで…わかるんですか…?」
そう言うとナナミさんは声を上げて笑った。
「今まで華ちゃんの話聞いてたらわかるよ。きっと甘えられる存在なんだろうなぁ、って。他の子は年下だったり同い年で、どこかでお姉さんにならなきゃって思うだろうから、年上のシュウタくんって、きっと華ちゃんの中で寄りかかれる大きな存在なんだろうなって。」
「本当は、寄りかかっちゃいけないんですよね。癒やさなきゃ、って、思うんですけど。そうですね…シュウタくんは甘えられる、かな。」
「シュウタくんみたいな優等生タイプっていうのかな。まっすぐなタイプは誰かに寄りかかられる、必要とされることが原動力になるタイプだと思うよ?」
「それだと、良いんですけど…。なんか頼ってばっかりで。ハルキのことで情緒が乱れた時も、シュウタくんに会ったらなんか頭の中すっきりしたり。…だからわたしはわたしのことがわからないんです。」
そこまで言うとナナミさんの綺麗な指がわたしの頭に触れた。