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変質者の手毬唄・珍田一耕助シリーズ
第1章 「鬼頭村の美女達」
昭和38年・夏





窓の外に見える見事な山茶花の葉の隙間から零れてくる宝石かと見紛うばかりの朝日…

何処からか聞こえてくる清らかな小川のせせらぎ…


新緑の香りがほんのり混じった優しい風が頬を撫でる



都会暮らしではなかなか味わう事の出来ない朝である

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