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裸の傑作
第9章 性と生
しの子をいかせたことで、薫は達成感を感じていた。


しの子はオーガズムを迎えたが、底のない欲望が「もっと」とおねだりをしていた。


「薫君、薫君のが欲しくなっちゃった。もっといっぱい感じさせて」


しの子は薫にそう耳打ちをした。


薫は少し戸惑った。


妊娠中のセックスは浅い挿入なら問題ないそうだけど、二人の前で営みを見せるのはやはり面映かった。


薫は龍次郎の方を見た。


彼と目が合うと、こくんとうなずいた。


「問題ない。続けろ」と言っているのだろうか。


「すごく気持ちよさそう。羨ましいな。どうせなら最後までしちゃえば?


薫君も欲求不満でしょ?それとも、私とする?」


アヤのとぼけた言葉に、しの子はむっとした。


「薫君」


しの子は、薫のペニスを大事そうにさすった。


まるで、「これは私のものよ」と言わんばかりだった。


「冗談よ。」


アヤは悪気なく笑い、嫉妬に怒るしの子の表情をさりげなく撮った。


アヤにジェラシーを燃やすしの子の姿は、薫にとって微笑ましいものだった。


これはしの子さんのものだよ、と心の中で言いながら、ペニスを取り出した。

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