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裸の傑作
第10章 傑作が生まれるとき
「お二人さん、ぜひこの奥も見てくれ」
龍次郎は改まったように咳払いし、二人に声をかけた。
「はい、もちろん」
薫はしの子の手を取り、二人で奥へ進んだ。
そこには、彼らのありのままの姿があった。
龍次郎の確かな腕によって切り取られた瞬間は、どれも宝石のように美しかった。
裸で抱き合う二人、裸でキスをする二人、妖艶な表情を浮かべる二人、快楽に溺れる二人・・・。
中でもしの子の大きなお腹に手を添える薫を描いた作品は、言葉で表せない感動を呼び起こした。
気がついたときには、しの子は涙を流していた。
「生きていてよかった、薫君に会えてよかった」
涙に咽びながら、しの子は心から笑った。
薫は何も言わずただ笑みを浮かべ、しの子の肩を優しく抱きしめた。
龍次郎は改まったように咳払いし、二人に声をかけた。
「はい、もちろん」
薫はしの子の手を取り、二人で奥へ進んだ。
そこには、彼らのありのままの姿があった。
龍次郎の確かな腕によって切り取られた瞬間は、どれも宝石のように美しかった。
裸で抱き合う二人、裸でキスをする二人、妖艶な表情を浮かべる二人、快楽に溺れる二人・・・。
中でもしの子の大きなお腹に手を添える薫を描いた作品は、言葉で表せない感動を呼び起こした。
気がついたときには、しの子は涙を流していた。
「生きていてよかった、薫君に会えてよかった」
涙に咽びながら、しの子は心から笑った。
薫は何も言わずただ笑みを浮かべ、しの子の肩を優しく抱きしめた。