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裸の傑作
第5章 本当の処女喪失、もう一人のモデル
「まずは、二人向かい合ってみて」


しの子は薫の前に素っ裸で立ち、二人は見つめ合う格好になった。


薫のしっとり濡れた綺麗な目が、しの子の目をしっかり捉えている。


ただ見つめられるだけで、しの子は感じてしまいそうだった。


薫はそれくらい、魅力的なまなざしを持っていた。


龍次郎は二人の形を紙面に描き出していく。


10分間くらい、二人はお互いの目の光を見つめていた。


「じゃあ、次は抱き合うポーズで。薫、しの子さんの肩に手を回して」


薫の熱い手が、しの子の体に初めて触れた。


薫が触れた部分に、ぴりっと電流が走る。


彼の体温に、しの子はとろけてしまいそうな気分だった。


「もっと近づいて。愛し合ってるカップルみたいに」


龍次郎の声に、しの子はどきっとする。


薫はぐいとしの子の体を引き寄せ、体を密着させた。


しの子のおっぱいが、薫の胸板に押し付けられる。


薫の男性器が、しの子の下腹部に軽く触れた。


薫は初めて照れたように、しの子の目から視線を少し外した。
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