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英理を調教 完全版
第6章 夏の出来事 ~英理の目線~
「もっと気持ちよくなろうね。今度は一緒にイこう」

 そう言って志穂さんは私の上半身を抱き起す。

 …そっか。イったのは私だけなんだ。志穂さんはイけなかったんだ。

 私の足が大きく開かれ、志穂さんの開いた足と絡まる。
 ぎゅっと抱きしめられて志穂さんの手触りのいい胸が私の胸に重なる。

 そしてお互いの気持ちのいいところを擦り付け合う。
 女の子のところが触れ合い、二人の粘液が混ざる。

「あ、あぅ…んっ、あっ!」
「あん、ん…ん、んあ…っ!」

 胸が二人の体の間で潰れ、乳首が触れる。
 クリトリスが充血して大きくなっているのが自分でも分かる。そこに擦り付けられる志穂さんのクリトリス。

「あう、ん…ふ、ああっ!」

 男の子とのセックスとは違う。突き刺され激しく責められる快感じゃない。
 イく寸前のような気持ちの良さがずっと続く。体中が敏感になって、どこが気持ちがいいのか分からず、どこを触れられ店も気持ちがいい。

「志穂さん、志穂さん…志穂さん…っ!」

 私は必死に志穂さんの体にしがみついた。

「もう…おかしくなっちゃうよぉ…!」
「私も…ん、気持ちいいよ…んあ、あ…っ!」

 志穂さんの香りに包まれて、私はふっと意識が遠くなる。

 どこかで気持ちよさにむせび泣く私の声。
 それを見下ろしている私の体中が敏感に貪欲に快感を求めている。

 イくことを「絶頂」というけど、本当に昇っていけるんだ…

 そんなことを考えながら私は目を閉じた。

 その日から私は志穂さんに時々抱かれに行くようになった。
 達也とのセックスも気持ちがいい。けど、それとは違う気持ちの良さ。
 世界一居心地がいい、そんな場所を志穂さんは与えてくれる。

 そうして私の体はまた、エッチなことに敏感になり、体はより強い快感を覚えていく。

 そして迎えた夏の終わりの出来事。
 あれ以来、私と達也の関係はまた少し変わった。
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