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英理を調教 完全版
第6章 夏の出来事 ~英理の目線~
 気が付いたら私は、体中が精液でベトベトのまま、一人シャワー室の中に横たわっていた。
 お腹の中に注ぎ込まれたものがとろり、と溢れ出している。

 この気持ちのよさのために何か失くしたような気もするし、この気持ちよさがあればどうでもいいような気もするし。

 快感お余韻に縛られて動けず、思考もまとまらない私に誰かが近付いて来て、そっと体を起こす。温かいシャワーが当たって体を綺麗にしてくれて、そして優しく抱きしめてくれた。

 …志穂さんの匂い。

 私はその匂いで達也を思い出し、大切なものが壊れてしまうような気がして、怖くて震えながら志穂さんにしがみついた。

 志穂さんは優しく頭を撫でてくれてキスしてくれた。

 私が少し安心して志穂さんの胸に顔を埋めていると、足が開かれて誰かがまた私の中に入って来た。

 体の温度、形で分かる。













 達也。


 達也。ごめん。


 こんな私で、本当にごめん。


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