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英理を調教 完全版
第3章 夏祭り。全てを見せた英理
「浴衣で来たんだ?」
「うん、せっかくのお祭りだしね」

 くるり、と英理は無邪気な仕草で一回転して見せた。これからどんなに恥ずかしい目に合うか、きっと想像もしていない。
 俺はセックス以外は優しくて英理の理想の彼氏を演じている。

 全ては英理を調教するため。思い通りの女に仕立てるため。
 思い通りに辱めるため。

 ピンク地に白い花が咲いている浴衣に身を包んだ英理は、そんな俺が言うのも何だけど、やっぱり可愛かった。浴衣もとても似合っている。

 下町生まれの英理はお祭りやなんかで浴衣を着る機会も多く、簡単な着付けなら自分で出来る。
 つまり、全て脱がせてしまっても大丈夫、ということだ。

 俺は英理を連れて露店や屋台を見て回る。タコ焼きを食べたり射的をしたり、英理の理想の彼氏を演じながらも俺もそれなりに夏祭りを楽しんだ。
 小さなお祭りながらたくさんの人が来ている。近所の子供連れの家族、友人同士のグループ。そして俺と英理のクラスメイトや、違う高校に行っている中学の同級生。見知った顔ともたくさんすれ違った。

 いろんな人がいる中で男だけのグループはナンパが目的だし、一人で来ている男は覗きが目的だ。カップルがこそこそを暗がりに消えていくのを目ざとく見つけ、そっと後について行く。
 どうやらそちらのほうも今年も順調に盛り上がっているらしい。

 英理はそんな男達の期待をあまり受けていないようだ。
 ボーイッシュで見た目まだ処女のような英理はそういうことをするとは思っていないのだろう。
 
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