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第19章 ラッカ発情

「違う！　とにかく、絶対に逃げられないように、立木に縛り付けるんだ！」
ラッカは強い口調でニーナに命じます。

「ど･･･どうしてですか？」
ニーナは動揺しつつ尋ねます。

「俺はお前を犯したい。　衝動を抑えきれそうにない。　俺が完全に理性を失う前に、早く俺を縛るんだっ！」


ラッカに命じられるまま、ニーナはラッカを木に縛り付け、ロープを固結びします。

ラッカの持っていたロープは、短剣でもなかなか切れないほど丈夫なものなので、怪力のラッカでも逃げることはできません。

「どうしてこんなことに･･･」
ニーナはラッカに尋ねます。

「たぶん･･･ニーナから貰った薬瓶に･･･発情剤が入っていた･･･」
ラッカの口調は苦しそうです。

「ええッ！」
ニーナは驚きます。

薬瓶はカトレーヌから貰ったものです。
なぜカトレーヌがそんなことをしたのか、ニーナには分かりません。