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第28章 子作り　前編

頭を抱えて座っているニーナに、メデューが声をかけます。
「この洞窟に入れるのは、ニーナちゃんの一族の巫女で、純潔の処女だけなんだね？」

「はい･･･」
そう答えるニーナの声は沈んでいます。

「ニーナちゃんの一族に生まれた女性が、巫女になるには、どうすればいいんだい？」
メデューの質問は続きます。

「私たちの一族の女性は、生まれながらにして巫女です。　成人するまでは見習い巫女って呼ばれますが、それでも、れっきとした巫女です」


ニーナの答えを聞いたメデューは、しばらく考えた後、ニーナに向かって言いました。
「隕石が落ちるまで、あと４年もあるんでしょ？　だったら作ちゃえばいいのさ、ニーナちゃんの血を継ぐ純潔の巫女を」

「作る？　どうやって？」
ニーナがメデューに尋ねます。

「セックスよ。　子供を作るには、セックス以外に方法はないでしょ」