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第30章 新しい命

ラッカとセバスチャンとカトレーヌとニーナ、そしてモグーガ山脈の魔物たちに見守られ、アルマとラーラは成長します。

子供たちがモグーガ山脈の山中で生み育てられたのには、理由があります。
子供たちには、モグーガ山脈にて果たさなければならない、重要な使命があるのです。

そして、アルマとラーラが３才の誕生日を迎えた日･･･
ラッカとセバスチャンとカトレーヌとニーナは、二人を連れ、モグーガ山脈の最後部へと向かいました。

件の洞窟です。

洞窟の前でカトレーヌは子供たちに言いました。
「今年、この国に大きな災いが起きるの。　隕石が落ちるのよ。　それを止められるのは、アルマとラーラ、あなたたち二人だけなのよ」

ニーナが話します。
「だから、今からこの洞窟の奥に行って、木の箱を空けて、中に入っている紙を取って戻ってきてね」

二人の子供は、何となく母親たちの言うことを理解出来ました。

そして、洞窟の中を覗きます。
大人にとってはどうってことは無い洞窟ですが、３才になったばかりの子供には、とても怖ろしく感じられます。