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第30章 新しい命

以前のカトレーヌならば、手柄を独り占めするため、この魔法の呪文をひとりで使い、自分だけで隕石を破壊することを望んだかもしれません。

しかし、ニーナは、ソーソイア村の巫女全員で力を合わせて隕石を破壊したいと言い、カトレーヌもそれに快く同意しました。


５ヶ月後･･･
都の空に、大きな彗星が現れ、それはみるみると大きくなります。

隕石です。

人々は逃げようとしますが、もちろん手遅れです。

そのとき、都のそばの広場で、７人の巫女が手を上空にかざします。
幼いアルマとラーラは入ってませんが、ニーナやカトレーヌを含む、ソーソイア村の７人の巫女です。

「天空に舞う精霊たちよ、その力で禍々しき隕石を粉砕したまえ！　メテオブレイクアルマゲドスキューン！」
７人は声を揃えて呪文を唱えます。

モグーガ山脈の洞窟に隠されていた呪文です。

７人の巫女の手から強い光が、天空に向かって放たれます。

その光が隕石に当たった時、隕石は砕け散り、無数の流れ星になりました。