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第7章 ストリッパー

街道は石畳で舗装されていて、宿場街の数も多く、騎士団には楽勝ムードが漂っています。

ニーナたちを襲う人がいるなんて、想像すら出来ません。

「我ら騎士団、最強さぁ〜！！　いつでもどこでも、敵を蹴散らすぞぉ〜！！」
騎士たちは陽気に歌いながら進みます。


しかし、都が近づくにつれ、少しずつ元気が無くなってきました。

都には、全国からの情報が伝えられ、それが人々のうわさ話として、耳に入ってきます。

それによると、モグーガ山脈には最近、多数の魔物が棲み着き、人を襲うこともあるそうです。

「魔物って怖いのかな･･･」
「戦ったことがないから、分かんないね･･･」
「戦うのは怖いなぁ･･･」
「そもそも俺たち、魔物だけじゃなく、人間とも戦闘経験が無いからな･･･」
「楽な任務だと思っていたのにな･･･」

騎士たちが話し合っています。

何とも頼りない騎士団です。

最強とか、いつでもどこでも敵を蹴散らすとかの歌は、どうやら嘘だったようです。