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第9章 蛇の魔物

電撃にやられたメデューは、身体が思うように動きません。

白蛇の姿のまま、ゆっくりと部屋の中を這い、窓から外へと逃げ出しました。


その白蛇にニーナは、見覚えがありました。

まだニーナが５才だったころ、ニーナは白蛇を助けているのです。


その当時、メデューは全国を放浪し、人間の女を犯して回っていました。

しかし、ソーソイア村にやってきたとき、メデューはニーナの一族の巫女たちと戦うことになり、巫女たちに電撃を浴びせられました。

逃走を図ったメデューですが、姿は白蛇に戻り、畑で身動きが出来なくなりました。

畑でグッタリとしている白蛇を、気味が悪いとは思いつつも、可哀想に感じ、森の中に逃がしてやったのが、幼い日のニーナです。

その時以来、メデューはニーナに想いを寄せ、ずっとニーナの身体を狙っていたのです。