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第1章 流浪の踊り子

畑にうずくまっている白蛇を見つけ、子供たちが言いました。

「蛇だっ！」
「気持ち悪いね」
「殺しちゃおう」

子供たちは大きな石を持ってきて、白蛇を潰そうとします。

そのとき、ひとりの女の子が言いました。
「止めようよ。　可哀想よ！」

まだ５才のニーナです。

ニーナも白蛇は気持ち悪かったですが、動けない白蛇を殺すのは可哀想だという気持ちの方が強かったのです。

ニーナはおそるおそる白蛇を掴み、そのままソーソイア村の外にある森まで運んでいき、そこで白蛇を放しました。


一命を取り留めた白蛇は、ニーナを好きになり、ニーナを犯すことに決めました。

しかし、ソーソイア村には手強い巫女たちがいて、ニーナに手を出すことは出来ません。

しかも、ニーナは巫女の子供なのです。

白蛇はずっとソーソイア村の外にある森に潜み、ニーナがソーソイア村から旅立つ日を待つことにしました。