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第11章 腕相撲

広場に着きました。

多くの屋台が出ています。

「まずは腹ごしらえだな」
ラッカが言いました。

「はいっ！」
お腹が空いているニーナは、元気に返事します。


ニーナが屋台で買ったのは、小さな焼き鳥串･･･
ラッカが買ったのは、大きな串刺し牛肉･･･。

「私のは１０センですが、ラッカさんのは５０センですよ。　これからの路銀のことを考えてくださいよぉ〜」
ニーナは不満気な口調で、ラッカに言いました。

センとはお金の単位で、１０００センが１ゴールドに相当します。

「大丈夫だよ。　これから稼ぐから」
ラッカはそう言って笑います。


広場はお祭りのように賑わっています。

着飾った女性が、音楽のリズムに乗って踊っていたり･･･
大道芸で太った男性が火を噴いていたり･･･

華やかな感じで、ニーナの心も躍ります。