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愛しのイケメン☆LIFE
第1章 来騎君の憂鬱
そうだった…。
俺は忘れてた。
桜音と兄さんは、そう言えばキスフェチだったんだ。
お酒を飲んで、エロくなった桜音は、今すごーくキスしたい状態になっちゃってるんだ…多分。
「来騎っ。唇出してっ。」
桜音のツヤツヤした唇が、俺の唇に近付いてくる。
うわっ!やべっ!
兄さんと桜音にとって、キスは浮気じゃないのか?
本当にいいのか?
ていうか、仕掛けた僕の方が、テンパってるのは何でだ?
あぁー!もうどうにでもなれっ!!
桜音が僕の首に腕を回して、キスをせがむ。
近付く桜音の唇の誘惑には勝てず、僕は瞳を閉じて身を任せた。
CHU…。
唇の端に遠慮がちにあたった唇の感触に、違和感を覚えて、恐る恐る瞳を開けた。
………うおっ!!!!!
そこには、兄さんの顔が!
ま、ま、ま、さ、か?
瞳をパチパチする僕に、兄さんが笑って言った。
「来騎、お前の唇もなかなか悪くないな!さすが俺の弟!」