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愛しのイケメン☆LIFE
第9章 ☆X'mas…海音&渚☆

すっかり渚にやられた俺は、サンタの髭や帽子を取って、渚を抱き締めた。


「渚、プレゼント!逢いたかった!!」

「あーっ!海音だぁ!!サンタさん、ありがとう!」


そう言って俺にギュッと抱きついてくる渚を見て、俺は胸が高鳴った。


こんなに喜んでくれて、俺も嬉しい。

盛り上がる俺達を見ながら、山谷さんが、コホンと咳払いをした。


「あのさ、皆いるんだけどね。でも、ま、カイ!お帰り!!」

「山谷さん!ただいま!!」


山谷さんのお帰りに、涙が滲む。

久しぶりの居酒屋SUNは、久しぶりでも変わらずに、俺を温かく迎えてくれた。

何も変わらない、俺の好きな空間にホッとする。


「で?なんでサンタなんだ?」

「えっ?これは希ちゃんが…。」


そう言おうとして希ちゃんを見ると、知らん顔をしてる。

最悪や!ほんまに!

でも…やっぱりこの雰囲気は好きやな。

酔いが冷めてきたのか、渚が俺をジッと見つめている。

そして、俺の耳元で囁いた。


「サンタの海音も、格好いいね。」


顔を赤くして俯いた渚がまた可愛くて、俺も渚の耳元で囁いた。


「今夜は、サンタのままプレゼントの渚を貰おうかな?」

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