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第7章 輝昭の事情。

二人の主たちは、
"夫婦"である事を精神的に放棄した完全な仮面夫婦で、

お互い考えや行動を否定する為に、
俺にまったく正反対の要求をしてくる厄介な親。

ん？

世話役がタクマから秋吉に代わったのは、
母さんのゴリ押しだった。。

その時点で縁談があったのなら、
秋吉をよこして監視を強化するってまどろっこしい事をせずに、
問答無用で日取りを決めれば良いだけじゃないか？

自由な恋愛は禁止だと俺に言い聞かせてきたのは母さんだろう。

･･何がしたいんだ？

それに、タクマ･･
わざわざここへ来た理由は？

はぁぁぁ。
“家を優先”という姿勢を保ち続けてきたが、
こうゴチャゴチャされると意味を見失う。

･･そうだな、もう諦めてもらおう、
おバカな三男坊は、やっぱりおバカだったと。

俺は自分の気持ちを優先する。


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