この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
想うより、想われる方が良い?
第8章 もう、限界!
ーーチュッ。
ロビンは自分のそわそわを落ち着かせるために、
私のこめかみに“お終い”の軽いキスをして話を続ける。
「もちろん、
助けが必要なら惜しまないよ。
覚えてる?
美紗の会社と契約の話?」
「ぁ。」
あの子には学生の時から
友人達と共同経営してる会社があるんだった。
契約の事を槙野に尋ねられて、
本人は普通に話してたから突っ込まなかったけど、
私には
「訳ありにしか思えない内容の……」
『本当は6ヶ月が限界で、
それ以上長く外国に滞在すると、
永住権を失うんですけど――』
取引相手は、移民局へ働きかけて、
5年間という異例の
長期出国許可を美紗に与えた。
おかしいのは、
2年間もキャリアとは全く関係のない仕事をしながら、
ヨーロッパとオセアニアを転々とさせられ、
残りの3年は日本に“居る事”が仕事……
それに、その期間内に
アメリカに戻るのは契約違反だとかで、
一時帰国すらできず、
ずっと独りで外国にいる。。
「……あと半年だっけ?
帰りたい……よね」
「うん、たぶんね。
こんな奇妙な契約でも
文句を言わずに従ってきたんだよ、
相当な覚悟がないと、
会社も永住権も
捨てられないと思う」
「・・そう・・ね・・」
二人に任せるべきか。
美紗は……いや佐次も、、
どうしたいんだろう?
ロビンは自分のそわそわを落ち着かせるために、
私のこめかみに“お終い”の軽いキスをして話を続ける。
「もちろん、
助けが必要なら惜しまないよ。
覚えてる?
美紗の会社と契約の話?」
「ぁ。」
あの子には学生の時から
友人達と共同経営してる会社があるんだった。
契約の事を槙野に尋ねられて、
本人は普通に話してたから突っ込まなかったけど、
私には
「訳ありにしか思えない内容の……」
『本当は6ヶ月が限界で、
それ以上長く外国に滞在すると、
永住権を失うんですけど――』
取引相手は、移民局へ働きかけて、
5年間という異例の
長期出国許可を美紗に与えた。
おかしいのは、
2年間もキャリアとは全く関係のない仕事をしながら、
ヨーロッパとオセアニアを転々とさせられ、
残りの3年は日本に“居る事”が仕事……
それに、その期間内に
アメリカに戻るのは契約違反だとかで、
一時帰国すらできず、
ずっと独りで外国にいる。。
「……あと半年だっけ?
帰りたい……よね」
「うん、たぶんね。
こんな奇妙な契約でも
文句を言わずに従ってきたんだよ、
相当な覚悟がないと、
会社も永住権も
捨てられないと思う」
「・・そう・・ね・・」
二人に任せるべきか。
美紗は……いや佐次も、、
どうしたいんだろう?