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想うより、想われる方が良い?
第9章 罠。


少し急いた下駄の音を聞きながら、
池に目をやると、
水面に映る見慣れた晩秋の景色にため息が出る。

美紗がこの庭を見たら、
"あの石は何?あの木は?"とか目を輝かせながら訊いて、スケッチを始めるだろうな。。

夕方までクラスがないんだっけ、
・・今、何してるんだろう?

「輝昭様。」

雑木林の入り口に差し掛かった時、
池のほとりにある東屋から呼び止められた。

中川みやび。。

去年の夏あたりからだ、
どういう経緯かは知らないが、

母さんが絡む催しには必ず彼女が手伝いに来ていて、
毎度『みやびさんと、ご一緒して♪』と命じられる。。

箱入りな女の相手をするのは面倒なんだが、
強引に駆り出されているであろう彼女へ同情もあり、

俺は社交性を存分に発揮した『ご一緒』を心がけ、
そこそこ話すようにしてきた。

……が、

【中川みやびはアカン】

今朝、
バスルームから出ようとする俺に、
タクマはおかしなメモを突きつけた。

方言を文字化されると、
ふざけているようにしか見えないが、
タクマの表情は真剣で、

秋吉の気配が近づくと、
"黙っとけよ"と目で合図をし、メモをポケットへ押し込んだ。
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