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第12章 意地悪。

普通なら相手にせず、
すぐに別の方向へ逃げるのに･･

･･イライラしてるから、、
ギリギリまで真っ直ぐ走り、
抱きついて来るのと同時に、
サイドステップでかわす。

『ゎあっととぉ』

１人。
２人。

『すばしっこいな』

横から伸びた３人目の腕を
ダッキングでかわして猛ダッシュ。

【あ！待てよ！！】

追ってくる気配に、
正面突破は無謀すぎだったと、、
今更背中に寒気が走る。

"馬鹿、ですね、本当に。"

あぁあもぉ！

思考に割って入る幻聴は、
ブルコントさんの声。。

今、一番聞きたくない声なのに！
無意識に脳内再生するとか、最悪。

兎に角、１秒でも早く、１メートルでも多く
彼らとの距離を広げなきゃ。

――ﾊﾞｯｼｬ

げｯ、、、、
変な幻聴で集中力が切れたから、、
水たまりを上手く飛び越えられなかった。

最悪、、本当に最悪。